才能は強みであり、ズレの起点でもある

才能と理解

どうも!人の話を聞くのが好きで、つい「なぜそうなるんだろう?」と考えてしまうナガヤです。

前回の記事では、なぜ組織の問題は、いつも人の問題に見えてしまうのか
というテーマで、組織文化や構造の話をしました。

あの記事を読んで、

  • 「たしかに、人を責めても解決しなかったな」
  • 「構造って視点、抜けてたかも」

と感じた方もいるかもしれません。

 

今回は、その続きとして、「才能」という視点 から、もう一段深く整理していきたいと思います。

 

才能は、いつも「良いもの」として語られる

世の中では、「才能」や「強み」という言葉は、基本的にポジティブな文脈で使われます。

  • 強みを活かそう
  • 得意なことを伸ばそう
  • 才能を発揮しよう

もちろん、これ自体は間違っていません。

 

僕自身も、ストレングスファインダーを使って、人の才能を言語化する仕事をしています。

ただ、現場で人と関わり続ける中で、ある違和感を感じるようになりました。

 

「強みを活かしているはずなのに、なぜか噛み合わない」

 

例えば、こんな場面です。

  • 丁寧に考えているのに「遅い」と言われる
  • 良かれと思って助けたのに、距離を取られる
  • 正しいことを伝えたつもりなのに、反発される

本人は、自分の強みを使って、誠実にやっている

それなのに、なぜか関係がぎくしゃくする。

 

このとき、多くの人はこう考えます。

  • 伝え方が悪かったのかな
  • 自分のやり方が間違っているのかな

 

でも、ここで起きていることは、能力不足でも、性格の問題でもありません。

 

才能は「無意識の前提」として使われている

人は、自分の才能を、いつも自覚して使っているわけではありません。

むしろほとんどの場合、

  • 何を大事にしているか
  • どう考えるのが自然か
  • どんな関わり方が安心か

といったものは、無意識の思考・感情・行動パターン として現れます。

このブログでは、これを「才能」と呼んでいます。

 

才能とは「できること」より「そうしてしまうこと」

才能というと、

  • できること
  • 得意なスキル

を想像しがちですが、もっと正確に言うと、

 

才能とは、「そう考えてしまう」「そう動いてしまう」思考のクセです。

 

例えば、

  • すぐ全体を俯瞰して考えてしまう人
  • まず行動しないと落ち着かない人
  • 人の気持ちを優先してしまう人
  • 正しさや影響力を重視してしまう人

これらは、努力して身につけたものというより、気づいたら、そうしている 感覚に近い。

 

だからこそ、自分では「普通」だと思っているんです。

 

才能が「基準」になると、ズレが生まれる

問題が起きるのは、この無意識の才能が、そのまま他人への基準になるとき です。

 

例えば、

  • 考えるのが得意な人は、「考えるのが当たり前」になる
  • 動くのが早い人は、「すぐ動けるはず」になる
  • 人を大切にする人は、「察してほしい」になる

本人にとっては、悪気はありません。

 

むしろ、

「自分がやってきたやり方が、正しいと思っている」だけです。

 

でも、その前提が違う人にとっては、

  • 重い
  • 早すぎる
  • 分かりにくい

と感じられることがあります。

 

強みが、そのままプレッシャーになる瞬間

ここが、とても大切なポイントです。

才能は、使い方を間違えると、強みのまま“圧”になる

  • 考える力 → 決断の遅さに見える
  • 実行力 → 正しさの押し付けに見える
  • 共感力 → 距離感の近さに見える
  • 影響力 → 期待の重さに見える

これは、欠点ではありません。

 

才能が、置かれている立場や関係性の中で歪んで表れているだけです。

 

なぜ、同じ説明でも伝わらないのか

ここで、最初の問いに戻ります。

なぜ、同じ説明をしているのに、伝わらないのでしょうか。

 

それは、

言葉の問題ではなく、その奥にある「前提」が違うからです。

  • 何をゴールだと思っているか
  • どこを大事にしているか
  • 何を省略しているか

 

この前提が違えば、同じ言葉でも、受け取り方は変わります。

 

才能は「強み」であり、「ズレの起点」でもある

ここまでをまとめると、

  • 才能は、その人の強み
  • 同時に、無意識の前提
  • その前提が共有されないと、ズレが生まれる

という構造になります。

 

だから、才能は「良い」「悪い」で判断するものではありません。

理解されると力になり、理解されないとズレの起点になる

それが、才能です。

 

ストレングスファインダーは「共通言語」をつくる道具

ここで登場するのが、ストレングスファインダーです。


 

ストレングスファインダーは、

  • 人を分類するためのものでも
  • 優劣をつけるものでも

ありません。

 

本来の役割は、

無意識の才能を、言葉にして共有すること

です。

 

  • 自分は、こういう前提で考えている
  • 相手は、こういう前提で動いている

 

これが分かるだけで、

  • 責める必要がなくなる
  • 誤解が減る
  • 役割を切り分けやすくなる

という変化が起きます。

 

才能を知ることは、ゴールではない

ただし、才能を知っただけでは、終わりではありません。

むしろ、ここからが本番です。

  • この才能を、どう使うのか
  • どこでブレーキをかけるのか
  • どこまでを自分の役割にするのか

 

これをしていくには、自分自身との対話 が必要になります。

 

次に必要なのは「自分に戻る」視点

才能を理解すると、次に出てくるのは、こんな問いです。

  • 自分は、何を背負いすぎているのか
  • どこで無理をしているのか
  • この関わり方は、本当に自分らしいのか

これは、ノウハウではなく、内省の領域です。

 

このサイトでは、そうした問いを、リーダーのあり方・内省・対話 という視点で扱っています。

▶︎ リーダーのあり方・内省に関する記事はこちら

 

最後に

才能は、あなたを助けてきたものでもあり、知らないうちに人とのズレを生んでいたものでもあります。

だからこそ、

  • 直す必要はありません
  • 消す必要もありません

 

必要なのは、

気づいて、整えて、使い直すこと。

 

このカテゴリーでは、そのための視点を、少しずつ言葉にしていきます。

「これは自分のことかもしれない」

そう感じたところから、ゆっくり読んでもらえたら嬉しいです。

 

今回お伝えした「才能」を理解すると、「なぜ噛み合わなかったのか」が見えてきます。

では、その上でリーダー自身は、どう自分に戻ればいいのか?

リーダーのあり方・内省の記事はこちらからご覧ください。

【リーダーのあり方の記事へ】
>>>整えるというリーダーシップ-変えるものと変えなくていいもの

コメント

タイトルとURLをコピーしました