2代目社長が「従業員に伝わらない」と感じる本当の理由|違いの見える化がチームが動かす

2代目社長

どうも、こんにちは!ストレングスファインダー認定コーチ・エグゼクティブコーチのナガヤです。 会社を継いで、こんな経験はありませんか?

  • 「何度説明しても、従業員が動いてくれない…」
  • 「先代の頃はうまくいっていたのに、自分になってから空気が変わった気がする」
  • 「言葉が足りないのか、やり方が悪いのか、何が問題かわからない」

一生懸命伝えているのに、なぜか届かない。あの感覚、しんどいですよね。

でも、これはあなたのコミュニケーション能力の問題ではありません。

2代目社長に特有の「ズレ」が起きているだけなんです。

今回の記事では、そのズレがなぜ起きるのかを整理して、どうすれば解消できるかをお伝えします。

 

2代目に起きる「ズレ」の正体

先代が作った組織には、長い時間をかけて積み上げられた「文化」があります。

意思決定のスピード感、何を大事にするか、どう動くと評価されるか などなど。

従業員はその文化の中で何年も働いてきました。

先代の価値観と才能に合わせて動くことが、彼らにとっての「普通」になっているんです

そこに2代目が登場します。 先代とあなたは、才能も価値観も違う。

当然です。親子でも、全く同じ人間はいません。

でも組織は、まだ先代の空気で動いている。

あなたが新しい方針を伝えても、従業員の中に「先代ならこうじゃなかった」というフィルターがかかる。 これが、2代目の「伝わらない」の正体です。

 

ズレには3つのパターンがある

① 価値観のズレ(何を大事にするか)

先代が「売上・数字・スピード」を最優先にしてきた会社で、あなたが「関係性・プロセス・丁寧さ」を大事にしようとすると、従業員には「なぜ急に変わったのか」と映ります。

あなたは正しいことを言っている。でも、従業員の「会社らしさ」と合わない。

価値観のズレは、言葉ではなく「なぜそうするのか」の背景から伝えないと埋まりません。

 

② 才能・スタイルのズレ(どう動くか)

先代が直感で即断即決するタイプで、あなたが熟慮してから動くタイプだとします。

従業員は「社長に聞けばすぐ答えが返ってくる」が当たり前でした。

あなたが「少し考えさせてください」と言うたびに、不安になる。

これはどちらが正しいかではなく、スタイルの違いが見えていないことが問題なんです。

「自分はこういうタイプだから、こう動く」と明示するだけで、従業員の戸惑いはかなり減ります。

 

③ コミュニケーションのズレ(どう伝えるか)

先代が感情で場を動かすタイプで、あなたが論理で整理するタイプだとします。

従業員は「熱量で語られると動ける」体になっている。

あなたが丁寧に説明するほど、「社長は冷たい」と感じさせてしまう。

逆もあります。先代が無口で背中で見せるタイプで、あなたが言語化して伝えようとすると「なんでそんなに説明するんだろう」と違和感を持たれることもある。

どちらも、内容の問題ではなく伝わり方のズレです。

 

ズレを「なくす」のではなく「見える化」する

多くの2代目が、このズレを「自分が変わらなきゃ」と受け取ってしまいます。

でも、先代に合わせた組織文化にあなたが合わせようとすると、あなた自身が消耗します。

それでうまくいったとしても、長続きしません。

大事なのは、ズレをなくすことではなく「見える化」することです。

「自分は先代とここが違う。だからこういうやり方をする」と、言葉にして伝える。

それだけで、従業員は「社長はそういう人なんだ」と理解できるようになります。理解できると、従業員は合わせようとしてくれます。

伝わらないのは、あなたが「言わなくてもわかるはず」と思っているからかもしれません。

 

「なぜそうするのか」を言葉にするためのヒント

【重要】自分の価値観の見つけ方|リーダーが「ここじゃない感」を抱える本当の理由

価値観が明確になると、「なぜ自分はこうするのか」が言語化できるようになります。

 

「自分のやり方」を明示する3ステップ

ステップ① 先代との違いを言語化する

先代と自分で「違う」と感じる点を3つ書き出してみてください。

意思決定のスピード、大事にしていること、従業員との距離感——。

違いを認識することが、見える化の第一歩です。「先代はこうだったが、自分はこうする」と言葉にできるようになります。

 

ステップ② 従業員に「自分の取扱説明書」を伝える

「自分はこういうタイプで、こういうやり方をする」を一度、きちんと言葉にして伝えてみてください。

朝礼でも、1on1でも、メールでもいい。 「社長ってそういう人だったんだ」と従業員が理解できると、空気が変わります。

 

ステップ③ 「伝わらない場面」を一つ特定する

毎回全部を解決しようとしなくていいです。

「自分が一番伝わっていないと感じる場面」を一つ選んで、そこだけ変えてみる。

小さく試す。それが積み重なって、組織の空気が変わっていきます。

 

自分の「才能とやり方」を整理したい方へ

「正しいリーダーシップ」を真似しても消耗するだけ|自分の才能を「やり方」にすると、力が出る

先代のやり方ではなく、自分の才能に合ったリーダーシップのやり方を見つける方法を解説しています。

 

まとめ

2代目社長が「従業員に伝わらない」と感じるのは、あなたのせいではありません。

先代の価値観と才能で動いてきた組織に、あなたという新しい人間が入ってきた。ズレが生まれるのは当然のことです。

大事なのは、そのズレを恥じることでも、先代に合わせることでもない。 「自分はこういう人間で、こうやっていく」を見える化すること。

 それが、あなたのリーダーシップで組織を動かしていくための第一歩です。

 

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