組織とリーダーが燃え尽きないために必要な、5つの役割の話

組織文化

こんにちは、人材育成・人材開発コーチのナガヤです。

組織を率いる立場にいると、「このままのやり方でいいんだろうか」「自分が引っ張らないと回らない気がする」そんな感覚を持つ瞬間があると思います。

成果は出ている。でも、どこか消耗している。自分も、周りも。そんな感覚です。

実はその状態は、リーダー個人の問題ではなく、役割の偏りで起きているかもしれません。

今日は「性格診断」ではなく、組織が燃え尽きないための役割のバランスという視点で、五つの役割の話をしたいと思います。

リーダーにも、チームにも「種類」がある

多くの組織で起きているのは、「今、必要な役割」と「実際に前に出ている役割」がズレている状態です。

四柱推命では、人や物事の性質を「木・火・土・金・水」という五つの要素で捉えます。

ここでは占いとしてではなく、組織に必要な5つの役割としてみてみたいと思います。

 火|推進する力(リーダーシップ・情熱)

火の役割は、燃え上がり周りを明るくする火のように、
・方向性を示す
・決断する
・エネルギーを灯す

多くの経営者・リーダーは、この役割を担っています。

ただし、火が強すぎるとどうなるか。
燃え広がる一方で、燃料切れが起きます。つまり燃え尽きてしまうということです。

火だけでは、どうしても長く燃え続けられないんですね。

木|育てる力(成長・ビジョン)

木の役割は、まっすぐ上に伸びていく木のように、
・未来を見る
・人を育てる
・時間をかけて伸ばす

そんな役割があります。

組織が次のフェーズに行くとき、
火よりも木が必要なタイミングがあります。

短期成果ばかりを追い、育成や余白が失われると、火は孤立し、組織は疲弊します。

 土|支える力(安定・信頼)

土は、 安定していて、そもそも土がないと人間は生きていけないように。
・場を整える
・人をつなぐ
・安心感をつくる

そんな役割があります。

評価されにくいですが、
組織の持続性、安定感は土で決まります

土が持つ安定感が弱い状態にあると、人は離れていきます。

金|整える力(ルール・判断)

金は、硬い鉱物であり、研ぎ澄まされている刃のような存在です。
・基準をつくる
・無駄を削る
・決まりを守る

火が暴走しないためのブレーキ役です。ちょっと否定的な部分もあるかもしれませんが、より良い状態を作り上げる役割を担っています。

金がない組織は、「なんとなく」で進み、ゆるい空気感が漂います。

水|考える力(内省・観察)

水は、静かに染み込んでいく存在であり、知恵や内省の役割を持っています。
・振り返る
・流れを読む
・違和感に気づく

そんな役割です。

多くの組織で以外に不足しがちな役割です。

水がないと、失敗が学びにならず、同じ燃え尽きが繰り返されます。

組織が燃え尽きる本当の理由

たとえば、リーダーであるあなたが火であったとして、問題は、「あなたが火だから」ではありません。

火しか前に出ていない状態が続くこと。

今この組織には、
・育てる木の要素が足りないのか
・支える土の要素が足りないのか
・研ぎ澄まし、整える金の要素が必要なのか
・振り返り、学ぶ水の要素が必要なのか

その役割を担っている人を組織内でピックアップすることだったり、リーダー自身が組織にその要素を持ち込むことです。

それを見極めることが、リーダーの仕事です。

まず必要なのは「自分の役割の自覚」

多くの経営者が理解しているように、組織文化を保つために、すべてを自分でやる必要はありません。

むしろ、自分がどの役割を自然に担っているかを知ること
そして、今、足りていない役割を誰が担えるかを見ること

それができたとき、組織は燃え尽きず、回り続けます。

リーダーに必要なのは、強く燃え続けることではなく、自分の持つ要素・役割を中心として、五つの役割を循環させること

その第一歩は、「自分は今、どんな役割を果たす存在なのか?」そう問い直すところから始まります。

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