アドラー心理学とは?

相性

オーストリア出身の精神科医・心理学者、アルフレッド・アドラーによって提唱された「個人心理 学」のことです。心理学提唱者であるジークムント・フロイト(以下:フロイト)、カール・グス タフ・ユング(以下:ユング)と並ぶ世界で有名な心理学の一つになります。

 

フロイトは「無意識」、ユングは「集団的無意識」で有名ですが、アドラーは「個人心理学」を 提唱しています。

 

アドラーがいう個人心理学とは、「目的に応じて行動する」というもので、「目的論」が提唱さ れています。

 

フロイトやユングの過去に応じた行動をする「原因論」とは違います。そのため「全ての行動に は目的がある」 今している行動は目的がありしているというのがアドラーの考え方なのです。すなわち、今の私は 過去の私が行動を選択してきた結果。全て自分が選んできたのです。

 

このアドラー心理学は「使用の心理学」と言われており、自分の未来を選択していくことができ るのです。アドラー心理学を使っていくことで、自分の過去は関係なく創造的な自己を選ぶこと ができます。

 

2人はなぜ悩むのか?

アドラー心理学

「人のすべての悩みは人間関係にある」とアドラーはいっています。学校生活や社会人生活でいま 悩んでいる人はよくわかると思います。

・認められたい

・気に入られたい

・あの人を超えたい

・怒られるのを避けたい など、必ず相手がいるのです。

社会は2人で成り立つと言われています。「私とあなた」この時点で社会ができ、悩みが生まれて くるのです。だから悩みはつきもの。だからこそ、どう考えるかが大事になってきます。

 

多くの人は悩んで考えるとき外的要因が原因と考えます。

・相手が悪い

・環境が悪い

・自分は忙しいから、相手がするべきだ など、原因を自分以外に持っていきます。

 

そこで大事になることが、考え方の中心を自分の内面に向けることです。内面に目を向けると自 分と向き合うことができます。

・なぜそう考えたのか。

・なぜ時間がないのか。

・なぜ自分ができないのか。

・なぜそのような行動をしたのか。 など自分に問いかけるのです。そしたら問いの先に目的が見えてきます。

 

このようにアドラーのいう「目的論」にあてて考えることで改善の余地があることに気づきます。 目的論で考えることで自分の未来を選択していけるのです。

 

 

全体論とは?

コミュニケーション

”人間は部分の寄せ集めではないという、アドラー心理学の仮説。人間を部分または部分的機能、

(例えば、イド、自我、動因、情動)としてではなく、個人(全体)として見ることを必要とす る。”

アドラー心理学用語集より引用

 

人の行動は頭で考えてとっている行動だけではないということ。人は他の動物に比べて前頭葉が 発達しています。前頭葉は情動といって本能的な行動を抑制する機能があります。

・恥ずかしい

・今はするべきではない など、前頭葉があることによって考えて行動することができます。しかし人にも本能的な行動があ り、その抑制度は人によって様々です。だからこそ、人のとっている行動は頭だけの考え方ではな いということなのです。人としてその行動を見ているということです。人全体を見ていくことで、 どういった目的があって行動しているのかわかるのです。

 

4つのライフスタイル

心理

ライフスタイルとは、人が成長するにあたり必要となる信念のことです。4つのライフスタイルが あり、自己概念・自己理想・世界像・倫理的信念で構成されています。

 

自己概念 自分のすべての信念を表すものです

話の中心に自分の考えがあり、「私は~です」という言い方 になります。

 

自己理想 自分の理想を叶える上で必要となる信念です

「私は~であるべき」など自分の理想とするもの を信念として持ちます。

 

世界像 世界像は自分の信念を言っていた「自己概念」「自己理想」と違い、もっと大きな信念のことを 言います。この世界像は「人生とは~」や「人間は~」など哲学的な考え方のことを言います。

 

倫理的信念 倫理的信念とは

「~することは正しい」など社会的な価値観を中心とした信念のことです。

 

この4つのライフスタイルによって行動が形成されていきます。そのため、その信念に沿った行動 をしていくため、このライフスタイルの違いが人と人との違いをつくるのです。

 

 

性格論から考える性格とは?

会話

性格とは何かを成し遂げるための一つの手段として考えられています。この考え方は目的論を使用 するアドラー心理学特有の考え方です。

 

アドラー心理学では行動する先に目的があると考えます。その目的を近づけるための手段として 性格を利用するのです。

 

例えば、目立つ行動をとる人がいたとします。その人の行動の先にある目的は、「寂しさ」から きているのかもしれません。寂しいことで人に構って貰いたい。見て貰いたい。気にかけて貰い たい。など人の行動の中には必ず目的があるのです。その目的を達成するための手段として性格 を用いるのです。

 

強そうな外見・行動をすれば必ず目立ちます。それを利用して目的を達成していくのです。そのた め人の外面的な部分だけを見るのではなく、内面的な部分にもフォーカスして考える必要がある のです。

 

ではなぜ目的を達成するために性格を手段として使うのか。それは自分の存在意義を見出すため。 つまり、自分の価値を主張するためなのです。

 

人が行動するためには勇気が必要になります。その勇気は自分に価値があると思えてこそ、持てる ものなのです。

だから人は周りに自分の価値を主張して自分の居場所をつくっているのです。

 

 

性格は権力欲と共同体感覚によって形成される

性格は権力欲と共同体感覚という2つの要素で形成されます。この2つのバランスによって性格が つくられるのです。

 

権力欲とは自己権力拡大欲とも言います。つまり、相手を支配したい欲求であり自分の権力が及 ぶ範囲を広げたい欲求のことです。この権力欲が強くなりすぎると、独裁的な行動をとってしま います。

 

共同体感覚はどこかに属しているという感覚というとわかりやすいと思います。 例えば、「私とあなた」2人で社会は成り立ちます。すなわち、これでも共同体感覚は成り立つの です。共同体感覚は上に上に繋がっていて、家族・地域・県・国・人など所属する場所はどんどん 大きくなっていくのです。共同体感覚の意識が少なくなると孤独を感じたりします。それは、自分 に価値があるという意識が持てなくなるからです。

 

自分に勇気を持てるのは、自分に価値があると思える時です。だからこそ共同体感覚の有無によっ て活動の量が決まってきます。共同体感覚は【行動主義心理学】です。行動を起こすのに必要な勇 気は共同体感覚から生まれてきます。

 

行動起こすのに必要な勇気は「始める勇気」、「失敗する勇気」です。これらの勇気を持ってい る人は「楽天主義者」と言われ行動力があります。しかし、周囲からは変人扱いされ、多くの批 判を受けます。それでも楽天主義者は突き進む勇気を持っているのです。

 

反対に社会的概念に縛られ、批判を恐れて行動しない人のことを「悲観主義者」と言い行動力が 少ないです。アドラー心理学では、これらも目的論によって見直すことができます。

 

性格は手段?

性格

アドラー心理学は「目的論」で考えます。そのためアドラーは性格は手段であり、自分の価値を 主張するために使用すると言います。 性格は目的に合わせて良いように使用することができます。もし、性格が自分の過去によって形 成されていたら、場所によって変えることができないと思いませんか。

 

日本には空気を読むという言葉があります。つまり、時間・場所・場合によって自分の性格を使 い分けているのです。つまりこれが「目的論」なのです。 対等な関係を築けていればこの性格を使い分ける必要はないのかもしれません。しかし、対等な 関係ではなく上下関係を作っているから、性格を使い分けているのです。

 

アドラーが言っている「人のすべての悩みは人間関係にある」というのも、対等な人間関係を築 けていないのが原因なのかもしれません。

 

ディスプリクション アドラー心理学特有の考え方である「目的論」を中心に考え方を説明しています。「目的論」を 使用することによって、過去に関係なく自分の未来を選択していけるのがアドラー心理学です。現 在悩んでいて自分を変えたいという方、性格について新たな発見がありますよ。

 

まとめ

 

アドラー心理学について詳しく書いてあるページがあります。それらのページから、アドラー心理学を学んでみてください。

アドラー心理学から学ぶ勇気づけと劣等感・優越感とは?